情報収集

科学

  • 近代における科学的な思考は、演繹法と帰納法に基づく。両者には、それぞれ欠点があるが補完しあう関係にある
  • 科学的方法科学は「観察や実験などの経験的方法に基づいて実証された法則的知識」と定義可能
  •  近代科学は演繹法に基づく論証科学と帰納法に基づく実験科学の結合と言い換えることができる
    • 基本的なプロセス。未知の自然現象を説明する仮説を立て、その仮説から観察可能な帰結を導き出し、その帰結を実験的に検証する。
  •  論証は前提となる命題から一定のルール(推論規則)に従って結論となる単一の命題を導き出すことを指す。
  • 知識は「文(sentence)」の形で言語的に表現され、そのうちの真偽が明確に定まる有意味な文を「命題(proposition)」と呼ぶ。
  • 論証の前提や結論を構成するのは命題である。

演繹法と帰納法

  • 演繹法(deduction)とは、普遍的命題(前提)から個別的命題(結論)を論理的に導き出す方法である。
    • 演繹法の特徴は、前提(公理)が結論(定理)を必然的に(例外なく)帰結することにある。それゆえ、前提が正しければ、結論は必ず正しい。
    •  しかし、結論は前提のうちにすでに暗示的に含まれていたものを明示的に取り出したものにすぎない。
    • 演繹法によって知識を拡張すること、新しい知識を獲得することはできない
  • 帰納法(induction)とは個別的命題(前提)から普遍的命題(結論)を導き出す論証のことである。
    • 演繹法とは反対に、帰納法は知識を拡張することはできるが、前提と結論との関係は必然的ではなく、確率的なものにとどまる。
    •  論証方法としての帰納法の正しさを根拠づけることは、「帰納法の正当化」の問題として多くの哲学者が挑戦してきたが、まだ成功していない。
  • 演繹法と帰納法は、以上のような長所と短所をもっている。両者の長所を生かして、短所を補うのが仮説演繹法である。

データサイエンス

哲学

データ分析と哲学

哲学は物事を本質をとらえる方法として長く議論され、現在の科学的思考法の礎となっています。データ分析を行う上でも理解しておきたい分野です。

  • 哲学と宗教の方法の最も大きな違いは、宗教が物語(=神話)によって世界を説明するのに対して、哲学は抽象概念を使う点。これにより民族や国家を越えた普遍性を意図している。
  • 哲学という方法は、「原理的」な思考と「普遍的」な思考という概念から始まった。
    • 「普遍化」こそが、共同体の外部とアイデアを交換可能とする言語ゲームとして成立させることになった。
    • 哲学的思考をもつための必要条件。一つは、抽象的な思考能力。もう一つは、「普遍性」の思考。そして三つめが、自由な意識である。
    •  哲学の弱点は 「原理」についての統一見解が成立しにくいことであったが(例:万物は××である、等)、歴史を経て見解は統一的に収斂。人類が議論を重ねたことで洗練され、哲学は現在の科学的思考法の基礎となっている。

因果関係の哲学史

  • 秩序の「原因・根拠」の本質は、それを表わす論理的な「因果の関係」として捉えらることは不可能。なぜなら、それは任意の観点を生み、したがって任意の系列を作るため
    • 多くの〝原因と呼べるもの〟を生み出し、そのためにどこにも行きつかなくなる
    • 真の「原因・根拠」とは何が「善」であるかという価値的な「根拠の関係」に本質をもつ
    • それは「原因」という概念はその本質は、それを捉える主体(精神)の意味づけの力にもつということを意味する
    • 人間にとって本来探究に値するのは、事象において「何が最善か」ということだけ
  • こうした議論は、プラトンによって紀元前の時代に既に指摘されている
    • 考えるだけ時間の無駄な問題とそうではない問題を識別する上で、哲学を理解しておくことの重要なことがわかる。
    •  データ分析をする際には、「本当の原因は何か!?」といった議論に時間を割かず、問題を特にあたって最善だと思われる変数を特定し、解決に望みたい

健康

エネルギー

ATPとミトコンドリア

  • 人間の身体には1000兆を超えるミトコンドリアがある
  • ミトコンドリアの働きを高めることで精神的パフォーマンスは向上する
  • ミトコンドリアは人が食べたものからエネルギーを引き出し、酸素と組み合わせてATPを生成する
  • ATPはアデノシン三リン酸である。「アデノシン」に、「リン酸」が3個結合した構造
    • これが分解された時にエネルギーが放出される
  • ミトコンドリアの機能低下の大きな要因のひとつは老化
    • 平均的な70歳は平均的な30歳と比べて生成するエネルギーが半減する
  • ミトコンドリアの機能はホルモン、血糖値、食事、ライフスタイルから影響を受ける

ミトコンドリアが生成するATPを最大化する

ATPの増加から得られるメリット

創造力

  • 創造性は新皮質のあらゆる領域が本質的に備えている性質
    • これは予測をするために不可欠な要素である。また、これは類推によって予測を立てる能力でもある。
  •  創造性とは、過去の経験と知識を混ぜ合わせ、同じパターンを見つけ、組み合わせることとも言える。創造性の高い芸術作品が賞賛されるのは、鑑賞者の予測が裏切られるからである。
  • 予測とは、次に何が起こるべきかの普遍的な記憶を呼び覚まし、現時点で特有の情報とを組み合わせることによって行われる。
  • 新皮質の各領域へは感覚器官または階層の下位の領域からパターンが流れ込む。各領域は予測を立て、それを下位の領域に送り返す。何かを想像するには、予測を自身への入力にすればいい。
  • 脳神経が予測を行うためには、予測を入力に変える機構が必要である。
    • 階層的な記憶システムが感覚とつながると、現実世界のモデルが作られ、未来が予測される。
    • 知能とは、階層的な記憶の中のモデルを通して世界を理解し、それに働きかける能力だ。
  • 人工知能が人間の能力を遥かに凌駕する点は4つある
    • スピードの速さ、容量の大きさ、複製のしやすさ、感覚の多様性
  • 脳は神経細胞を基本素子として、それがネットワークを作って動作しているので、その計算原理を知るためには、神経細胞の特性とネットワーク構造の特性の両方を考えなければならない
  • 電気パルスが脳の中のある経路を通り抜けるとシナプスの学習により、その経路は次の時には信号が前よりも少し伝わりやすくなっている現象をヘブの学習則という

諜報活動

ヒューミント

  • ヒューミントは、他国のしかるべき人物を情報源としてリクルートし、秘密情報を提供させる技法
  • 国際秘密情報のプロの間柄では、交換に供すべき〝自前〟のヒューミント(人的秘密情報)を持って可能となる
    • 一方通行の情報提供はあり得ないし、提供される情報は無色透明ではなく常に相手の政治的意図の産物であるということが認識されていなければならない。
  • エージェントの目標に立てるべき対象は、リクルートが困難と思われる相手
    • 対象者を情報提供に誘う場合、先方にどんな〝内在要因〟があるか調べることが重要
      • 内在要因とは、情報を提供させるに至らしめる動機、きっかけ〟を指す。そして、それを探ることこそが、基礎調査である。
    • 小野寺は大戦中の活動記録を「小野寺信回想録」として手稿でまとめ、防衛省(当時は防衛庁)に寄贈した。その中でインテリジェンスの極意について次のように記している。「情報活動に最も重要な要素の一つは、誠実な人間関係で結ばれた仲間と助力者を得ることである」。
  • ヒューミント業務の管理は、個人プレーではなく一体としての組織がおこなうのが重要な鉄則